新会長より就任のご挨拶

会長就任にあたって

日本暖地畜産学会 会長
中西 良孝
(鹿児島大学農学部 教授)

 2019年10月26日に開催された第12回日本暖地畜産学会総会におきまして会長を拝命しました。同時に、学会事務局も九州大学から移転しました。微力ではありますが、日本暖地畜産学会(以下、当学会)の運営に携わることにより当学会の充実・発展に向けて努めてまいりますので、宜しくお願いいたします。

現在、当学会の会員は約340名でありますが、その中には九州、沖縄県および山口県以外の都道府県の会員も30名ほどおられます。これほど多くの方が入会されているのは、かつて九州、沖縄および山口で勤務していた方のほとんどがそれらの地域外へ異動や転勤しても、退会せずに引き続き、会員となっておられるためです。これは恐らく当学会が活発であり、会報も充実しており、魅力的であることによるものではないでしょうか。

当学会は西日本畜産学会と日本草地学会九州支部が統合され、わが国暖地における畜産・草地の学術・研究と技術・普及の進展を図り、かつ会員相互の連絡・親睦を図ることを目的とし、2008年に設立されました。これまで、各県持ち回りで12回の大会を開催してきました。当学会の特徴としましては、大会における一般発表の演題数が多く、シンポジウム等が時流に乗った話題性のある内容であり、2日間に亘って大会が開催されることから、非常に活動的であることです。他の地方学会では、発表演題数が少ないため、シンポジウムしか開催出来ない大会もあるようで、各地の知人から当学会が羨ましいとよく言われます。このように当学会が全国的に高い評価を受けていることは会員としての矜持でもあります。

前回、学会事務局を担当したのは10年前になりますので、事務業務で忘れていることも多々あり、会員の皆様にはご迷惑をかけることがあるかもしれません。出来る限り齟齬や遺漏のないように努めてまいりますので、ご理解とご協力を宜しくお願いします。今後の課題としては、会員増、会報のより一層の充実および事務業務の効率化などがあり、当学会のさらなる発展に向けて、より魅力ある学会になるよう事務局一丸となって取り組んでいきたいと思います。

会員の皆様には、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

2019年11月 秋深まる薩摩の地にて