新会長より就任のご挨拶

新会長就任のご挨拶

会長就任にあたって

日本暖地畜産学会会長
山下 秀次
(東海大学農学部 教授)

 2021年10月23日に開催されました第14回日本暖地畜産学会福岡大会の総会承認をもって会長職を務めさせていただくこととなりました。全くの浅学非才の身ではございますが、尊敬すべき多くの先達によって作り上げられてきた日本暖地畜産学会の大いなる発展を期して努めてまいります。また、学会事務局も鹿児島大学から本学へと移転いたしましたので、よろしくお願いいたします。

 当学会は、2008年に西日本畜産学会と日本草地学会九州支部が統合され、わが国暖地における畜産・草地の学術・研究と技術・普及の進展をはかり、かつ、会員相互の連絡・親睦をはかることを目的として設立されました。これまでの13年間を振り返ると、高病原性鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚熱などの家畜伝染病のみならず、新型インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスによる感染症、ならびに大規模地震や豪雨災害などの自然災害に悩まされ続けてきたような気がしてなりません。そのような厳しい状況の中、5つの大学に学会事務局を担っていただき学会運営を滞りなく行ってまいりました。そして、今回、私どもが学会事務局を担当することにより、ちょうど一廻り目が過ぎたところとなります。

 また、現在(2021年9月30日現在)、当学会の会員は308名であり、大学や国公立研究機関の研究者のみならず、各種農畜産企業関係者など多くの畜産と草地の現場で活躍する方々にも会員になっていただいております。その中には、九州、沖縄県および山口県以外の都道府県の会員の方も10%程度、30名ほどいらっしゃいます。このことは、学会報が充実しており、大会も演題数が多く、魅力的でたいへん活発であることによるものと考えております。

 実情に即した効率的な学会運営や学会財政に鑑みた会員の増員など、古くて常に新しい課題も山積しているようですが、会員の皆様の力をお借りしながら諸問題の解決に尽力したいと存じます。前回、学会事務局を担当したのは10年以上前になりますので、会員の皆様にはご迷惑をお掛けすることが多々あるかもしれません。できるかぎり適切かつ迅速な学会運営に努めてまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 会員の皆様には、ご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

2021年12月吉日